赤ちゃんの健康と安全は、すべての親にとって最優先の問題です。
特に、生後間もない新生児の免疫システムは未発達なので、細菌やウイルスからしっかりと守ることが大切です。
その中で、毎日のように使う哺乳瓶の消毒は非常に重要です。
しかし、「正しい消毒の方法は何だろう?」と迷っているパパやママも多いのではないでしょうか。
この記事では、哺乳瓶の消毒についての基本的な知識と、煮沸、薬液、電子レンジという3つの主要な方法を詳しく解説!
正しい方法で安心して哺乳瓶を使いましょう◎
哺乳瓶消毒のやり方①煮沸消毒
煮沸消毒は、哺乳瓶や乳首を高温のお湯で煮ることで、細菌やウイルスを除去する最もシンプルな方法。
特別な道具や薬液は不要で、家庭の鍋と水だけで手軽にできるのが魅力です。
哺乳瓶の煮沸消毒のやり方は以下の通りです。
- 準備:哺乳瓶と乳首を洗って、洗剤をしっかりと洗い流します。
- 煮沸:大きめの鍋に水を入れます。十分に沸騰させた後、哺乳瓶と乳首を入れて5~10分間煮続けます。
- 冷却:煮沸した哺乳瓶と乳首を取り出し、清潔な布巾の上などで自然に冷ます。
- 保管:完全に冷めたら、清潔な場所や専用のケースに保管します。
煮る時間の目安は、ガラス製哺乳瓶は7分ほど、プラスチック製哺乳瓶は3~5分ほど。
乳首やキャップなどは3~5分を目安に煮るようにしてください。
煮沸消毒のメリット・デメリット
煮沸消毒のメリットは以下の通りです。
- 特別な道具がいらない
- 高い消毒効果
- コストが低い
- すべての材質に対応
煮沸消毒は大きめの鍋とお水、そして哺乳瓶を取り出すトングなどがあればOK。
自宅にあるものでできるので特別に道具を買い足す必要がないのが便利です。
煮込む時間さえ守れば、ガラスでもプラスチックでも材質関係なくしっかり消毒できるのも大きな魅力です。
一方で、煮沸消毒のデメリットとして挙げられるのは以下のような点です。
- 手間ががかかる
- 時間がかかる
- 哺乳瓶が劣化しやすい
- やけどのリスク
煮沸消毒はシンプルな方法ですが、手間と時間がかかるのがデメリット。
さらに煮沸消毒は、トングで取り出す時に哺乳瓶や乳首が傷つきやすく、劣化を早めてしまったり、高音のお湯を扱うのでやけどに注意したりしなければなりません。
煮沸消毒のおすすめアイテム
哺乳瓶消毒はさみ
哺乳瓶は丸い形のため、トングではうまくお湯から取り出せないことも。
掴んだ時に滑り、お湯が跳ねてやけどしてしまうことがあります。
やけど防止のためにもあると便利なのが哺乳瓶専用のトングです!
重いガラスの哺乳瓶でも滑らずしっかり掴むことが可能◎
哺乳瓶消毒のやり方②薬液消毒
薬液消毒は、専用の消毒液に哺乳瓶や乳首を浸けて、細菌やウイルスを除去する方法です。
産院や小児科などの医療機関でも一般的に用いられる方法で、家庭でも手軽に高い消毒効果を得ることができます。
薬液消毒のやり方は以下の通りです。
- 準備:哺乳瓶と乳首を洗い、食器用洗剤をしっかりと洗い流します。
- 薬液の用意:指定の消毒液を清潔な容器に入れ、使用説明書に従って必要な量の水で希釈します。
- 浸漬:哺乳瓶と乳首を消毒液に完全に浸けます。指定の時間、液中に浸け続けます。
- 洗浄:浸漬後、清潔な水で十分にすすぎます。
- 保管:完全に乾燥させた後、清潔な場所や専用のケースに保管します。
薬液は24時間使えるので1日1回作ればOK!
つけ時間は1時間程度で、薬液の中にはつけた後、哺乳瓶の洗い流しが不要なものもあります。
薬液消毒のメリット・デメリット
薬液消毒のメリットは以下の通りです。
- 手間がかからない
- たくさんの哺乳瓶を一気に消毒できる
- 安心感がある
- おもちゃやおしゃぶりなども消毒できる
洗って薬液にいれるだけなので手間がかからないのが最大のメリット。
数本の哺乳瓶を一気に消毒できるので、授乳の回数が多い時期に特に便利です。
つけておくだけですが隅々までしっかり除菌できるという安心感もあります。
一方で、薬液消毒のデメリットとして挙げられるのは以下のような点です。
- 時間がかかる
- 薬液のニオイが気になる
- コストがかかる
- 容器を置いているスペースが必要
1時間待つ必要があるため哺乳瓶の本数が少ない人には不向きな消毒方法。
薬液の独特なニオイが気になるというママも多いようです。
また、薬液を買うコストが意外にかかったり、容器が邪魔でキッチンのスペースが狭くなってしまうというデメリットもあります。
薬液消毒のおすすめアイテム
ミルトン はじめてのミルトンセット
薬液消毒でダントツ人気なのがミルトン。
病院でも使用されているロングセラーの哺乳瓶消毒液です。
薬液消毒を始める人におすすめなこちらのセットは、薬液のほか洗剤やトングなども入っているのですぐに使うことができます。
3WAY 哺乳びん 消毒ケース
容器とカゴがセットになった哺乳瓶消毒ケース。
カゴに哺乳瓶を入れてそのままつけて引き出せるので、トングの必要がありません。
そのまま収納カゴとして使えるほか、電子レンジ消毒の容器として使うことも可能◎
哺乳瓶消毒のやり方③電子レンジ消毒
電子レンジを使用した消毒方法は、近年の家庭での人気が高まってきた手法の一つです。
この方法は、電子レンジの高温と蒸気の力を利用して哺乳瓶や乳首を短時間で効果的に消毒することができます。
電子レンジ消毒のやり方は以下の通りです。
- 準備:哺乳瓶と乳首を洗い、洗剤が残らないように水ですすぎます。
- 水の追加:哺乳瓶を専用ケースに入れ水を加えます。
- 加熱:3〜5分電子レンジでチンします。(加熱時間は電子レンジの出力や哺乳瓶の数により変わるため、具体的な時間は取扱説明書を参照してください)
- 冷却:ケースの水を捨てて、その後手で触れる温度まで冷めたら取り出します。
- 保管:完全に乾燥したら、清潔な場所や専用のケースに保管します。
チンしてすぐの哺乳瓶はかなり熱いのでやけどに注意!
ケース自体は除菌されている状態なので、汚れなどがなければその都度洗う必要はありません。
電子レンジ消毒のメリット・デメリット
電子レンジ消毒のメリットは以下の通りです。
- 短時間で消毒できる
- 少ない本数の哺乳瓶も消毒しやすい
- コストが低い
電子レンジ消毒はその手軽さが魅力。
5分以内で消毒が完了し、しかも手間が少ないので忙しいママにとってとてもありがたいです。
また、電子レンジと専用のケースだけあれば良いので、事前に準備するものが少ないのもメリット。
ケースは一度買えばOKで、コスパがとても良い消毒方法です。
一方で、電子レンジ消毒のデメリットとして挙げられるのは以下のような点です。
- 冷めるまで時間がかかる
- 対応していない哺乳瓶がある
- 電気代がかかる
消毒自体は短時間ですが、哺乳瓶が熱々になるため冷めるまで哺乳瓶が使えないのが意外に難点です。
そして、哺乳瓶の中には電子レンジが不可なものもあるので事前に確認が必要です。
ケースが大きいとターンテーブル式の電子レンジには入らないものもあるため、大きめのケースを買うときは注意が必要です。
電子レンジ消毒のおすすめアイテム
コンビ 除菌じょ~ず
電子レンジ消毒のケースはたくさんの種類がありますが、ママの定番といえばこちら!
乳首やキャップなどパーツもセットできるので、細かい部分までしっかり消毒ができます。
消毒が終わればそのまま保管ケースとして使用が可能◎
↓哺乳瓶の効率的な乾燥方法はこちらで解説!
とにかく楽に!なら全自動消毒がおすすめ
哺乳瓶の消毒は上記でご紹介した3つの方法が一般的ですが、どれもメリット・デメリットがあり、それぞれ多少の手間がかかります。
「とにかく時短したい!手間をかけたくない!」というママには全自動のスチーム消毒がおすすめです。
消毒だけでなく乾燥までやってくれるので、ボタンを押してほったらかしでOK。
機械を購入する初期費用はかかるものの、水だけで消毒できるため薬液をいちいち買う必要がなく、長期的に見るとコスパが良い消毒方法です。
哺乳瓶の消毒はいつまで必要?
新生児や乳児の健康と安全を考えると、哺乳瓶の清潔さは非常に重要です。
特に、新生児から生後3〜4ヶ月ごろまでは免疫システムはまだ完全に発達していないため、哺乳瓶の消毒はしっかりするように心がけましょう。
生後6ヶ月になると大人の半分、そして1歳になると大人の約70%ほどの免疫が備わります。
そのため1歳を過ぎる頃には洗浄だけでも特に問題ないと言われています。
ただし、次のような状況では、1歳を過ぎても消毒を続けることを検討してください。
- 赤ちゃんが病気の時
- 使用した哺乳瓶が外部で大きく汚れてしまった場合
- 家族内に感染症の流行がある時
消毒の必要がないと判断した場合でも、哺乳瓶の洗浄はしっかり行い、清潔な状態を保つようにしましょう。
↓おすすめの哺乳瓶用洗剤はこちら!
↓成長にあわせた哺乳瓶の選び方解説
まとめ
今回の記事では、煮沸、薬液、電子レンジという3つの主な消毒方法を詳しく解説しました。
- 煮沸消毒:最も基本的な方法で、しっかりとした消毒が可能ですが、お湯を沸かしたり火を見守ったりといった手間がかかることがデメリット。
- 薬液消毒:手軽に消毒ができ、外出時にも便利ですが、消毒が完了するまで時間がかかる。
- 電子レンジ消毒:迅速かつ簡単に消毒ができる一方、使用する哺乳瓶の選択や適切な加熱時間に注意が必要。
この3つ以外の方法として、消毒から乾燥まで全自動で行ってくれる機械もあります。
「少しでも消毒の手間を減らしたい」という方はそういった機械の使用を検討してみても良いでしょう。
赤ちゃんの成長段階や環境に応じて、消毒の方法や頻度を適切に選ぶことが大切です。
特に最初の数ヶ月は注意深く、その後は赤ちゃんの状態や外部環境を考慮しながら、消毒方法を選択してくださいね。
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