中古マンションをフルリノベするってどうなの??
中古マンションを購入して、自分好みにフルリノベーションするという選択肢が、近年ますます注目を集めています。
特に、「少しでもコストを抑えながら理想の住まいを手に入れたい!」というファミリー層にとってこの方法は特に魅力的ですよね!
しかし、中古マンションの購入からリノベーションの完成までのプロセスには、多くのステップがあり、注意すべきポイントも少なくありません。
また、リノベーションにはメリットだけでなく、リスクやデメリットも伴います。
そこで今回は、中古マンションをフルリノベーションする際に押さえておきたい重要なポイントから、具体的な進め方について解説!
成功事例と費用についても詳しくご紹介します。
中古マンション購入時のチェックポイント
まずは、フルリノベする中古マンションを選ぶ際に特にチェックしておきたいポイントは以下の通りです。
- 築年数
- 管理状況
- 周辺環境
- 間取り
新築ではなく中古ならではの注意点、リノベを見据えたポイントについても詳しく解説します。
①築年数
築年数が古い物件は、価格が比較的安価である一方、リノベーションや修繕が必要になる場合が多くあります。
築年数が浅い物件では、内装のリフレッシュ程度で済むことが多い一方、築30年を超える物件では、配管や電気系統の交換など、見えない部分の改修も必要になります。
また、築年数が古い物件では、現行の建築基準法に適合していない場合があるため、リノベーションを通じて耐震補強などの改修を行うことも検討すべきです。
築年数別の特徴と注意点は以下の通りです。
築10年未満
比較的新しいため、設備や内装が最新であることが多く、大規模な修繕やリノベーションの必要性は低いです。
ただし、新築に近い物件は価格が高めであることが多く、購入時の初期費用が大きくなる可能性があります。
築10~20年
この年代のマンションは、ある程度の経年劣化が見られるものの、まだ十分に住み続けられる状態です。
内装や設備が古く感じられる場合は、部分的なリフォームやリノベーションを考えると良いでしょう。
また、修繕積立金が適切に積み立てられているかを確認することが重要です。
築20~30年
築20年を超えると、給排水管や外壁などの大規模修繕が必要になることが多くなります。
この時期に適切な修繕が行われているかどうかが、物件の価値を大きく左右します。
フルリノベーションを前提に購入する場合、構造の健全性を確認し、リノベーション費用を含めたトータルコストを考慮する必要があります。
築30年以上
築30年以上のマンションは、購入価格が非常にリーズナブルである反面、大規模な修繕や設備の交換が避けられないことが多いです。
また、古い建物ほど耐震性の問題が懸念されるため、物件の安全性をしっかり確認する必要があります。
リノベーションを行うことで、現代的な設備や間取りに一新することが可能ですが、その分費用と手間がかかる点を理解しておきましょう。
②管理状況
マンション全体の管理が適切に行われているかどうかは、住み心地や将来的な資産価値に大きく影響を与えます。
管理が行き届いたマンションは、共用部分の美観が保たれているだけでなく、住民間のトラブルも少なく、安心して長く暮らすことができます。
管理状況を確認するポイント
- 管理組合の活動状況
- 修繕積立金の状況
- 共用部分の状態
- 管理会社の信頼性
住民のマナーが良いか、管理会社や管理組合がしっかり機能しているかを事前に確認しておくのもマンション選びの重要なポイントです!
③周辺環境
周辺環境の良し悪しは、日々の生活の快適さだけでなく、将来的な資産価値にも大きな影響を与えます。
ここでは、購入前に確認しておきたい周辺環境のポイントを解説します。
周辺の施設
日常生活を快適に過ごすためには、周辺に必要な施設が揃っているかが重要です。
特に子育て世代にとって、以下の施設が近くにあると非常に生活しやすいです。
- スーパー・コンビニ
- 病院
- 学校・保育園
- 公園・公共施設
交通アクセス
また、交通アクセスが良いかどうかもマンション購入前にしっかり確認しておきたい点の一つです。
駅から徒歩圏内にある物件は、通勤・通学が便利で、資産価値も高まりやすいです。
徒歩10分以内が理想ですが、多少遠くてもバス路線が充実している場合は、検討の価値があります。
治安
子育て世代は特にその地域の治安も事前に確認しておきたいです。
治安の良さ、安全性の高さについて確認するポイントは以下の3つです。
- 犯罪件数
- 夜間の様子
- 地域の評判
警察が公開している犯罪件数のデータを確認しておきましょう。
また、街の様子は昼間と夜間で街の雰囲気が大きく変わることがあります。夜間の治安を確認するために、日没後に現地を訪れてみると良いでしょう。
④間取り
中古マンションを購入してリノベーションを行う際、間取りは非常に重要な要素です。
一部のマンションでは、建物の構造上、取り除けない柱や壁が存在します。
これらは建物全体の強度を保つために必要な要素であり、リノベーションでの変更が難しい場合があります。
物件を選ぶ際には、事前に構造を確認し、理想の間取りが実現可能かどうかをリノベーション会社に相談しておくと良いでしょう。
中古マンションフルリノベの具体的な進め方
ここからは物件探しからリノベーション、引き渡しまでの具体的な進め方について詳しくご紹介します。
完成までのステップは以下の7つです。
- 物件探し
- リノベーション会社の選定
- 予算とプランニング
- デザイン・設計の確定
- ローンの手配
- 施工開始
- 完成と引き渡し
それぞれのステップの注意点について解説します。
①物件探し
まずはリノベーションに適した中古マンションを探します。
物件の選び方のポイントは上記でご紹介した通りですので、これらを参考に自分にあった中古マンションを探してみてください。
物件は複数を比較し、リノベーションの可能性や費用対効果を総合的に判断します。
予算内で希望のリノベーションが可能か、リノベーション後の資産価値がどうなるかも考慮して理想的なマンションを選びましょう。
②リノベーション会社の選定
適切なパートナーを選ぶことで、理想の住まいを実現し、予期しないトラブルを回避することができます。
リノベーション会社を選定する際は、必ず複数の会社を比較することが重要です。
同じ希望を伝えても、会社によって提案内容や費用が大きく異なることがあります。
複数の視点から提案を受けることで、自分たちに最適な会社を見つけることができます。
③予算とプランニング
予算を明確に設定し、それに基づいてプランを練ることで、リノベーションの進行がスムーズになり、予期せぬ追加費用の発生を防ぐことができます。
ここでは、予算の立て方やプランニングのポイントについて詳しく解説します。
予算の立て方
- 全体の予算を設定する
→物件購入費用、リノベーション費用、その他の諸費用(引っ越し費用、仮住まいの費用、手数料など)を合計した金額 - リノベーション費用の内訳を把握する
→設計費、施工費、設備費、インテリア費用など - 余裕を持った予算を設定する
→全体の予算の10〜15%程度を予備費として確保しておくと安心
予算が決まったら、それに基づいてリノベーションのプランを立てていきます。
プランニングでは、家族のライフスタイルや将来の変化を見据えた設計が重要です。
プランニングのポイント
- 優先順位を決める
→「広いリビングを作りたい」「キッチンを最新の設備にしたい」「収納スペースを増やしたい」など - 将来を見据えた設計
→子供の成長や在宅ワークの増加などを見据えて設計する - コストパフォーマンスの高い選択
→例えば、床材や壁紙は見た目に影響が大きい部分ですが、高価な素材だけでなく、手入れがしやすく、耐久性のあるものを選ぶことも一つの方法 - プロのアドバイスを活用
プランが固まったら、具体的な見積もりを複数のリノベーション会社から取得しましょう。
複数の見積もりを比較し、コストパフォーマンスの良い会社を選びます。
ただし、安さだけで選ぶと、後々の品質に影響が出ることがあるため、バランスを見ながら判断しましょう。
④デザイン・設計の確定
この段階では、家族のライフスタイルや好みを反映させた空間を実現するため、具体的な設計プランを固めていきます。
リノベーションを通じてどのような住まいを実現したいのか、まずは家族全員で理想の住まい像を共有することが大切です。
・「どのような暮らしをしたいのか」を言語化してリストアップ
・雑誌やインターネットで気になるインテリアや間取りのアイデアを集める
・写真や画像を集めてスクラップを作成
スクラップなどの視覚的なイメージがあると設計士やリノベーション会社にも理想像を共有しやすいです!
プロとの打ち合わせと設計計画
理想の住まい像が固まったら、リノベーション会社や設計士と詳細な打ち合わせを行い、具体的な設計プランを作成していきます。
- ヒアリングと要望の伝達
- プランの提案とフィードバック
- 間取りの最終決定
そして設計プランが固まったら、次は具体的な素材や設備の選定に移ります。
- 内装材
→床材、壁材、天井材など - 設備
→キッチン、バスルーム、トイレなどの水回り設備、収納など - 照明
→間接照明やスポットライトなどの配置
すべての要素が決まったら、最終的なプランを確定します。
施工前に、図面や3Dパースを使って全体のイメージを確認し、細かい部分までしっかりとチェックしておきましょう。
⑤ローンの手配
リノベーションの資金調達には、主に「住宅ローン」と「リフォーム・リノベーションローン」の2つの選択肢があります。
それぞれの特徴を理解し、自分に適したローンを選ぶことが重要です。
-
住宅ローン(購入+リノベーション一体型)
住宅ローンの中には物件購入費用とリノベーション費用を一体で借りられる「一体型住宅ローン」がある
→借入金利が比較的低く、借入期間も長めに設定できるため、月々の返済負担を抑えることができる -
リフォーム・リノベーションローン
すでに物件を購入済みで、リノベーションのみに資金が必要な場合は「リフォーム・リノベーションローン」を利用することができる
→比較的手続きが簡単で、借入額も柔軟に設定できるが、金利が住宅ローンより高くなることが多いため総返済額に注意が必要!
ローンの手配手順
ローンの手配にはいくつかの手順があります。
以下のステップに沿って進めることで、スムーズに資金調達を行うことができます。
- 予算の確定
- 金融機関の選定
- 仮審査の申し込み
- 事前審査の通過
- ローン契約と資金の受け取り
金融機関によっては、リノベーションの使用用途が限定されている場合があり、内装や設備の選定に影響を与えることもあります。
リノベーションプランをしっかりと確認し、ローンの条件と照らし合わせて計画を進めましょう!
⑥施工開始
このステップは、設計やプランニングで決めた内容が実際の形となっていく、最もワクワクするプロセスでもあります。
しかし、同時に工事中に発生する可能性のあるトラブルや進行状況の管理など、注意が必要な点も多いです。
ここでは、施工開始時に押さえておくべきポイントや進行管理のコツについて詳しく解説します。
【施工開始前】の最終確認
施工を開始する前に、いくつかの重要な確認を行っておくことで、スムーズに工事を進めることができます。
-
工事スケジュールの確認
リノベーション会社や工務店と工事スケジュールを再確認
→工期の全体像を把握するとともに、主要な工事の進行段階や各工程の完了時期を確認しておく
(工事中に自分が現地を確認するタイミングも事前に調整しておくと安心!) -
近隣住民への挨拶
マンション内での工事は、騒音や振動などで近隣住民に迷惑をかけることがある
→施工開始前に、近隣の住民や管理組合へ工事の内容や期間について挨拶をしておく -
施工前の現場確認
施工前に、リノベーション会社と一緒に現場を確認し、設計図通りに進められるかを最終チェック
→構造上の制約や配管、電気系統の位置など、施工に影響を与える要素を確認しておく
【施工中】の進行管理
施工が始まったら、定期的に進行状況を確認し、計画通りに進んでいるかをチェックします。
-
定期的な現場チェック
工事の進捗状況を確認するために、定期的に現場を訪れることが重要!
→設計通りに工事が進んでいるか、使用されている材料や設備が契約通りかを確認する -
担当者とのコミュニケーション
リノベーションの現場監督や担当者と密にコミュニケーションを取り、工事の進行状況や問題点について情報を共有する
→工事が進む中で、設計の変更や追加工事が必要になることがある -
施工中の変更依頼
変更や追加工事を依頼する場合は、その都度リノベーション会社に相談し、費用や工期に与える影響を確認する
→小さな変更でも全体の進行に影響を与えることがあるため、慎重に判断することが重要!
【工事完了時】の最終確認
すべての工事が完了したら、最終的な確認を行います。
ここで不具合や希望と異なる箇所がないかをチェックし、必要であれば修正を依頼します。
-
完了検査の実施
工事が完了したら、リノベーション会社と一緒に完了検査を行う
→設計図通りに仕上がっているか、各設備が正常に作動するか、仕上がりの品質に問題がないかを細かく確認! -
不具合の確認と修正依頼
完了検査で不具合が見つかった場合は、すぐに修正を依頼
→壁や床の傷、設備の取り付けミスなど、気になる点があれば遠慮せずに伝える -
保証内容の確認
リノベーション工事には、通常保証期間が設けられている
→保証内容や期間について、事前にしっかりと確認しておく!
(保証期間中に不具合が生じた場合の連絡方法や対応についても確認しておくと、いざという時に安心)
⑦完成と引き渡し
中古マンションのフルリノベーションがすべての工程を経て完成を迎えると、いよいよ「引き渡し」の段階に入ります。
引き渡しをスムーズに進めるために、ここでは押さえておくべきポイントや注意事項を詳しく解説します。
引き渡し前の最終確認ポイント
- 施工内容
→設計図や契約内容と照らし合わせながら、施工が計画通りに行われているかを確認 - 設備の動作
→キッチン、バスルーム、トイレなどの水回り設備や、照明、エアコン、換気システムなどの動作確認 - 配線・配管
→電気配線や水道配管の状況の確認(スイッチやコンセントが適切に配置されているか、水漏れがないかなどをチェック) - 清掃の状態
→ホコリや汚れが残っていないか、床や窓ガラスがきれいに磨かれているかを確認
引き渡しの手続き
すべての確認が終わり、リノベーションが完了したら、いよいよ正式な引き渡しとなります。
引き渡しで確認すること&手続き
- 引き渡し書類の確認
- 保証内容の確認
- 最終支払いの手続き
書類は設備の仕様やメンテナンスに関する情報が記載されているため大切に保管しておきましょう。
子育て世代の中古マンションフルリノベのポイント
小さなお子さんがいる家庭やこれから家族が増える計画がある場合のリノベーションで考慮すべきポイントについてご紹介します。
子育てしやすい家、子供たちが暮らしやすい家にするためには以下の3つを特に気を使いましょう。
- 安全性
- 広いリビング
- 収納スペース
それぞれについて詳しくご紹介します。
安全性
子どもたちが安心して成長できる住環境を整えるためには、リノベーションの段階から安全性を重視した設計や工夫を取り入れることが不可欠です。
安全対策の例
- 滑りにくい床材を選ぶ
- 室内の段差をできるだけ減らす
- 階段の安全対策(メゾネットタイプのマンションやロフトがある場合)
広いリビング
子どもたちがのびのびと遊べる場所、家族全員がくつろげる場所、友人や親戚が集まる場所として、リビングは多様な役割を果たします。
もともとのリビングが狭い場合は、間取り変更でリビングを広くしてみても良いでしょう。
リビングを広くするリノベーションの例
- 壁を取り払って一体感を作る
- 隣接する部屋をリビングに
- 天井を高くする
- 大きな窓を作って開放感を出す
収納スペース
おもちゃや衣類、日用品など、家族が増えるとともに増加する物を整理整頓するためには、リノベーションの段階から計画的な収納スペースの設計が不可欠です。
リビングの収納
リビングは、家族が集う場所であり、物が散らかりやすい場所でもあります。
リノベーションの際には、隠す収納と見せる収納をバランスよく取り入れることで、機能的で美しい空間を実現できます。
リビング収納の例
- 壁面収納でリビングをスッキリ
- オープンシェルフで見せる収納
キッチン・ダイニングの収納
キッチンやダイニングでは、調理器具や食器、調味料など、収納するアイテムが多岐にわたります。
限られたスペースを有効に活用し、使いやすい収納を設計することが求められます。
また、吊り戸棚を設けて、頻繁に使わないアイテムを収納するスペースを確保することも有効です。
さらに、食品や日用品のストックを効率よく管理するために、パントリーを設けることを検討しましょう。
パントリーがあれば、キッチン内の収納スペースを圧迫することなく、余裕を持って食品をストックできます。
衣類の収納
子育て世代であれば、各部屋のクローゼットを配置し、スペースに余裕があれば家族全員の衣類を整理できるウォークインクローゼットを作るのがおすすめです。
各部屋にクローゼットを配置することで、家族それぞれが自分のスペースで物を整理できるようになります。
特に、子供部屋には専用のクローゼットを設置し、子どもが自分で片付ける習慣を身につけるための工夫をしましょう。
ウォークインクローゼットを設けることで、家族全員の衣類や布団を一括して収納することができます。
中古マンションフルリノベのメリット・デメリット
中古マンションをフルリノベーションするという方法のメリット・デメリットについてまとめてご紹介していきます!
中古マンションフルリノベのメリット
中古マンションのフルリノベのメリットは以下の通りです。
それぞれについて解説します!
新築物件よりも安価
新築マンションは多くの人にとって魅力的な選択肢ですが、価格が高く、特に都市部では予算に余裕がないと手が届きにくいこともあります。
一方で、中古マンションを購入し、自分好みにリノベーションする方法は、費用を抑えながら理想の住まいを手に入れるための賢い選択肢となります。
新築×好立地な物件は高いけれど、中古なら価格を抑えながら好立地な物件が見つかるかもしれません。
自分好みのデザインが可能
新築マンションでは既に決められた間取りや内装を選ばざるを得ないことが多いですが、中古マンションのリノベーションなら、自分たちのライフスタイルや好みに合わせた住まいを一から作り上げることができます。
フルリノベーションで叶えられること
- 間取りを自由に変更できる
- 床材や壁材を好みのものに変えられる
- 趣味や嗜好にあわせた空間を作れる
最新の設備を導入できる
キッチンやバスルームをはじめとするあらゆる設備を、最新の機能やデザインを備えたものに自由に選ぶことができます。
最新の設備の例は以下の通りです。
キッチン
- システムキッチンの導入
- Hクッキングヒーターや最新のガスコンロ
- スマートキッチン設備 など
バスルーム
- 浴室乾燥機の導入
- 省エネ・エコ設備
- ミストサウナやジェットバス など
そのほか
- 高性能エアコン
- 断熱材や窓の改善
- スマートホームシステム など
資産価値の向上
中古マンションは、築年数が経つほど物件の価値が下がる傾向があります。
しかし、フルリノベーションを施すことで、その価値を再生し、場合によっては購入時以上の価値を持たせることができます。
周辺環境が良好で再開発が進んでいるエリアでは、リノベーション後の価値がさらに向上する可能性もあります。
また、リノベーションを施した物件は、賃貸市場でも高い評価を受けやすく、高い賃料で貸し出すこともできます。
中古マンションフルリノベのデメリット
一方で、中古マンションフルリノベのデメリットとして挙げられるのは、以下の通りです。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
予算オーバーのリスク
リノベーションは自由度が高く、理想の住まいを作り上げる楽しさがある反面、工事が進むにつれて想定外の費用が発生することも珍しくありません。
予算がオーバーしてしまう原因は例えば以下のようなものがあります。
- 隠れた不具合の発見
- 仕様変更や追加工事の依頼
- 工期の延長によるコスト増
見積もり段階では分からなかった要素や、工事中に発生する追加作業が、最終的な費用を押し上げることがあります。
このような予算オーバーのリスクを避けるためには、事前の計画と適切な対応が不可欠です。
以下のポイントを押さえておくことで、予算内でリノベーションを成功させる確率が高まります。
- 十分な余裕を持った予算設定
→見積もり金額に対して10~20%程度の余裕を持っておく - 詳細な見積もりの取得
→計画段階でできるだけ詳細な見積もりをリノベーション会社に依頼し、追加費用が発生しそうな部分については、事前にしっかりと説明を受けておく - 工事内容の優先順位を決める
→どの部分に最も重点を置くか、家族で話し合い、優先順位を明確にしておく
建物構造による制約
マンションの構造上の制限が、間取り変更やデザインの自由度に影響を与えることがあります。
このような制約を事前に理解し、計画に反映させることが、リノベーションを成功させるために重要です。
中古マンションのリノベーションにおいて、最も影響を与えるのが建物の構造です。
マンションには「壁式構造」と「ラーメン構造」の2種類があり、それぞれリノベーションの自由度に違いがあります。
- 壁式構造
→建物全体の強度を壁で支えているため、壁の撤去や大幅な間取り変更が難しい場合がある
→リビングを広げたり、間仕切りを取り払って大きな空間を作ったりすることが制約されることが多い - ラーメン構造
→柱と梁で建物を支える仕組みになっており、壁は主に仕切りとして機能している
→間取りの自由度が高く、壁を撤去して広い空間を作るなど、柔軟なリノベーションが可能!
また、水回りや電気配線、ガス管の配置・位置も移動が難しいため、事前にしっかりと確認しておく必要があります。
築年数に伴う老朽化
築年数が経過した物件には、構造や設備に見えない部分での劣化が進んでいる可能性があり、これがリノベーションの計画に影響を及ぼすことがあります。
- 配管や電気配線の劣化
→建物の内部にある給排水管や電気配線は、年月が経つにつれて劣化し、腐食や漏電のリスクが高まる - 断熱材や防水層の劣化
→断熱材が劣化すると、冬場の寒さや夏場の暑さが直接室内に影響し、快適な生活が難しくなる
老朽化リスクに対応するためには、信頼できるリノベーション会社を選ぶことが不可欠です。
経験豊富な業者は、古い建物に対するリノベーションの知識と技術を持っており、適切な補修や改善を行うことができます。
また、リノベーション後のメンテナンスやアフターサポートも重要な要素となります。
施工業者選びの難しさ
施工業者によって、技術力や対応、価格などが大きく異なるため、選択を誤ると満足のいく仕上がりにならなかったり、予算を大幅に超えたりするリスクがあります。
信頼できる業者を選ぶためのポイント
- 実績と評判を確認
- 複数の業者から見積もりを取る
- ヒアリング力を重視
- 契約内容を確認
リノベーションは長期間にわたるプロジェクトであり、業者との信頼関係が不可欠です。
打ち合わせや相談の際に、誠実で対応が良いと感じられる業者を選ぶことで、安心してプロジェクトを任せることができるでしょう。
↓また、子育て家庭だと中古マンションのリノベが大きな負担になってしまうことも…詳しくはこちらで解説しています!
中古マンションフルリノベ成功事例&費用
そんな方に向けて、ここからは中古マンションをフルリノベして理想の住まいを手に入れた2家族の例をご紹介します!
成功事例①
- 物件: 築30年のマンション(3LDK)
- 所在地: 都心から少し離れた閑静な住宅街
- 広さ: 約75㎡
- 家族構成: 夫婦と小学生の子ども1人
- リノベーション費用: 約900万円
この物件を購入した家族は、「都心へのアクセスが良く、静かな環境で子育てができる」という理由でこの中古マンションを選びました。
しかし、購入時のままでは内装が古く、間取りも今の家族構成に合わない状態でした。
そこで、リノベーションを通じて、以下の目的を達成することが目標となりました。
- 現代的なおしゃれなデザインの内装に
- オープンなLDKの実現
- 収納スペースの確保
この家族は、デザイン性と機能性を兼ね備えた空間を目指し、以下のようなリノベーションを行いました。
- 内装の全面リニューアル
- オープンキッチンの導入
- 収納の工夫
- 浴室とトイレのリニューアル
築30年というやや古い物件でしたが、リノベーションにより住み心地やデザイン性、機能性が大幅に向上。
物件の資産価値も向上し、将来的な売却時にも高い評価が期待できる状態となりました。
成功事例②
- 物件: 築25年のマンション(3LDK)
- 所在地: 都心へのアクセスが良いベッドタウン
- 広さ: 約80㎡
- 家族構成: 夫婦と幼児2人
- リノベーション費用: 約1,200万円
この家族は、「子どもが安心して暮らせる環境を整えること」と「収納力を高めること」を最優先に考え、中古マンションのリノベーションを決断しました。
リノベーションで力を入れたのは以下の点です。
- 子どもの安全を考慮した設計
- リビングを拡張したオープンプラン
- 大型収納の導入
- 省エネ設備の導入
子どもの安全を第一に考えた設計によって、親も安心して子育てができる環境が整いました。
また、リビングを広々とさせたことにより、リビングで子どもが遊び、親がくつろぎながら見守るという、理想的な家族団らんの時間を過ごせる空間が実現しました。
見積もりサイトを活用して最適な業者を見つけよう!
リノベーションを成功させるために鍵となるのが業者選びです。
最適なリノベーション会社を見つけるための見積もりサイトの活用方法についてご紹介します!
見積もりサイトで比較検討する
見積もりサイトを利用するメリットは以下の通りです。
見積もりサイトでは、1回の情報入力で複数の業者から見積もりを一括で取得できるため、個別に業者へ連絡して見積もりを依頼する手間が省けます。
また、具体的な価格がわかることで、リノベーションのイメージがぐっと具体的になってきます。
マンションに特化した見積もりサイトを活用する
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- 専門性の高い業者が集まっている
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→電話で質問に答えて完了! - 現地調査・見積もり
- 業者選定・契約
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まとめ
今回は、中古マンションのフルリノベする具体的なステップやメリット・デメリットなどをご紹介しました!
フルリノベは、ライフスタイルや好みに合わせた間取りとデザインにカスタマイズできるのが大きな魅力。
また、中古マンションなら好条件な物件を安く購入できるため、工夫すればフルリノベしても新築マンションを購入するよりも費用を抑えることができます。
「中古マンションのフルリノベに挑戦してみたい!」という方は是非この記事を参考に準備を進めてみてください。
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